高尾山の自然

 豊かな自然が魅力の高尾山
年に何度も訪れる人もあり

 お寺が始まり
 関東三大霊場の一つで、山伏の修験道場でもある高尾山で、1967年(昭和42年)に「明治の森 高尾国定公園」に指定され動物、植物の種類が多く、棲息、成長しているところです。「東海自然歩道」の東の起点にもなっており、現在、年間300万人余りの人々が往き来している。

   高尾山は奈良時代の744年に、行基(ギョウキ)というえらいお坊さんが開いたと言われています。そのお寺というのは「薬王院有喜寺(ヤクオウインユウキジ)」で、今も「高尾山薬王院」として親しまれています。薬王院有喜寺ができた後、長い間、山はあまり大事にされず荒れていました。しかし、室町時代の1376年、俊源(シュンゲン)というお坊さんが「飯縄権現(イヅナゴンゲン)」という神様を高尾山の山頂に祭ったことをきっかけにして、山は自然をこえた大きな力があると信じられるようになりました。現在でも高尾山には信心深い人が訪れ、頂上の薬王院にはお正月だけで約5万人が初もうでに訪れています。2月には節分の豆まき、3月には火渡り祭、4月は滝開きなど、毎月のように行事が行われる。
 薬王院
 仁王門をくぐると、山の斜面に沿って本堂、飯縄権現堂、不動堂と社殿が立ち並び、この一画だけはいつ来ても大勢の人がいる。薬王院は、正式には高尾山薬王院有喜寺という真言宗の名刹である。開山は遥か古の天平時代といわれるが、14世紀の末に飯縄権現を祀って修験道としてから隆盛となった。
 高尾山は全山がこの薬王院の境内となっており、高尾山の自然ありのままが、殆ど損なわれることもなく今日までの姿で残されているのも、ここが信仰の山として保護されてきたためである。

 いろいろな木
 大切にされた高尾山の森林はたくさんの人々に守られて、今でも豊かな「動植物の宝庫」とも呼ばれ、自然がいっぱい残っています。山の南側にはカシ、シイノキ、ツバキなどと四季を通じて常緑樹の木々があり、北側にはブナ、ヤマザクラ、モミジなど秋になると葉が落ちる落葉樹の木々がいろいろ生えています。そのほかにアカマツやモミの林もあり、このように一つの山にいろいろな種類の木々が生えているのが見られるのは、珍しいことです。
 「初めて見つけたのが高尾山」という植物は約60種類以上あり、「タカオヒゴタイ」「タカオイノデ」というように、名称に「タカオ」とつけられたものがあります。

 70種もの野鳥類
 野鳥も70種類ほど棲息しており、鳥を観察する「バードウォツチング」の愛好家の人達に人気があります。 メジロやウグイス、シジュウカラのほか、夏にはホトトギス、冬にはツグミなどが飛び交い訪れた人の目を楽しませてくれます。 また初夏には、多くの鳥が卵を産んで雛を育てる時期であるため、相手を呼んだり、自分の縄張りを主張したりして、さえずる声がとても賑やかです。

 身体に良い効果
 豊かな自然の中でのハイキングも人気を集めています。森林の空気には、気持ちを落ち着かせ身体をユッタリとさせるものがタップリあって、身体にはもっとも良いといわれています。 約600bの山頂まで歩いても約1時間半、麓の清滝駅から山の半ばの高尾山駅までは、ケーブルカーで僅か5分です。季節毎に表情を変える高尾山には、一年に何度も足を運ぶ人が大勢います。 春の季節にはアオバズクやホトトギスなどの鳥がさえずり、ソメイヨシノやヤマザクラが美しいピンクを彩る花が咲かせます。